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2022/05/25 19:00

ピッツァは炎ではなく石の熱で焼くもの?!

いつもご利用ありがとうございます。シェフズバンク中の人クドウです。

前回はピッツァの基本、ピッツァの核となる生地を作る小麦粉についてお話しさせていただきました。
イタリアのカプート粉100%使用。それに加えるのはシンプルに塩・水・酵母のみ。
100%手捏ね、24時間以上の低温熟成を経ることで、小麦粉の自然な旨味、甘みを引き出して耳まで美味しい生地が出来上がるんですね〜。

今日はその手塩にかけて育てたかわいい生地を焼き上げる窯についてお話しします!長文です!

焼き方によってピッツァの味は全く違う?!

いろんな場面でピッツァを食べたことのある方はお気づきかもしれませんが、ピザは焼き方によって大きく味が違います。

実はピザは生地や具材もさることながら、焼き方や焼く道具、その燃料によって大きく味が変わるんです。


特にオーブンで焼かれたピザと、窯で焼いたピザの味の違いは歴然です。

というか別物!

どちらも美味しいですが、もうそれは違う種類の食べ物として私は認識しています。


窯で焼くピザがおいしい理由は温度と熱効率

焼きはピザの命、火力や焼き加減によりピザの味の8割は決まるといっても過言ではありません。

通常オーブンは250℃ぐらいまでしか温度が上がらないのに対し、窯は450~500℃近く温度が上昇。

400~500℃はピザを焼き上げるのに最も適した温度です。

その高温で約90秒、一気に焼き上げることで表面だけがカリッと焼き上がり、中には水分を閉じ込めることでもっちり食感。

旨味・香りもギュッと閉じ込めることができるんですねー。

これが窯で焼いたピザがおいしいと感じる大きな理由です。


窯の形状

ピザの窯をご覧になったことはありますか?

ほとんどのピザ窯はドームのような形をしています。

なぜドーム型なのかといいますと、熱い気流は上昇する特性があるため、熱せられた空気はドームの上部へと向かいます。

するとドーム上部で対流が発生し、窯全体を熱い空気が効率よく全体を均一に流れます。

すると窯全体が温められ、ムラなく熱がこもるので窯は焼き上げを行うのに理想的な環境になるのです。


蓄熱と保温、遠赤外線効果

窯に使用される素材は石。蓄熱性、保温性にすぐれているため400~500℃の高温を常にキープすることができます。

窯ではこのように高温状態をキープできるため遠赤外線の恩恵も受けることができます。

遠赤外線はまんべんなく食材内部にも火を通すことができるほか、

遠赤外線を照射された食材は旨味成分の量が増加することも実験により分かっています!

窯で焼くピッツァがおいしく感じるのはこういった理由もあるのです。


ここまでで、ピッツァは炎ではなく石の熱で焼く。

すなわち遠赤外線で焼く!ということはお分かりいただけましたでしょうか?


燃料は薪とガスどちらがいいの?

基本は高温をキープできる石窯であれば遠赤外線で美味しく焼き上げることができます。

ということは答えはどちらも良い。どちらも美味しい!です笑

薪で焼き上げると薪の香りや香ばしさがピッツァにものります。それを好んで召し上がる方も多いでしょう。

シェフズバンクオンラインではガスを使った窯を使用しています。

前回語った様に小麦の美味しさにこだわり、小麦粉が香ばしく焼けた香りを楽しむピッツァを目指す我々にとっては薪の香りは不要だからですね。


薪の状態を管理する手間がなく窯の状態を保ちやすいので、商品のクオリティも安定したものをご用意できていると思っております。



いかがでしたか?

ナポリピッツァは400度を超える高温の釜で焼くことで美味しくなってたんですね。

そりゃ家のオーブンで焼けないわけです。

で・も・

シェフズバンクオンラインの冷凍ピッツァなら、フライパンだけでカリッともっちりを再現できちゃうんです!

ぜひ一度、この美味しさを試していただきたいですね。


(書いてて食べたくなってきました。今日のご飯はうちの冷凍ピッツァにしよう…)