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2022/07/07 19:00

https://www.chefsbank.online/items/34663062



世界中で愛されているピッツァ。




中でもマルゲリータが大好きだよって方、多いんではないでしょうか?

当店で販売している『おうちでピッツァ』でもマルゲリータがダントツ人気です!



今回は

イタリア国旗にちなんだ、愛国心溢れるナポリ名物マルゲリータ

が誕生したお話をしたいと思います。


以前Blogでも書きましたが、16世紀に新大陸よりトマトの種がナポリに伝わります。


でも当時、トマトは毒がある植物に酷似していたため、食べたりすることはせず観賞用として育てられていました。


その100年後の17世紀の後半になりナポリの貧しい人たちに食べられるようになり、やっとナポリ人によってトマトソースが発明されます。




そんな時代にゆっくりと平焼きのパンからラードやハーブなど具材の乗ったフォカッチャ、そしてピッツァへと料理としても形を整えていき、

1720年代以降にはナポリに次々とピッツェリアが誕生するのです。




こうして下町の貧しい人達の食べ物だったピッツァは庶民にも知られ人気となりますが、

まだ上流階級には知られてもいない、ごくローカルな料理だったようです。




そんな庶民の料理ピッツァに転機が訪れます!



イタリア第2王国の王妃マルゲリータは、

当時流行していた豪華なフランス料理よりも民衆の食べ物を愛する庶民派として知られていました。




1889年、王様とともにナポリを訪れた王妃は町中においしそうな香りを漂わせていたピッツァに興味を持ち、所望します。



そこで、ブランディというピッツェリアの職人「ラファエラ・エスポジト」が呼ばれ、

王妃のために3種のピッツァを作ります。



その中で王妃のが最も気に入ったのが、イタリアの国旗にちなんでモッツァレッラとトマトとバジルをのせたものでした。




https://www.chefsbank.online/items/34663062





大変お気に召した王女さまがその名前を聞くと、


ラファエラは「女王様にちなんでマルゲリータと名付けてよいでしょうか?」


と聞いたことから、南イタリアの名産をのせたこのピッツァは、「マルゲリータ」と呼ばれるようになりました……






ラファエラ、抜け目ないですねー!!

今後のお店の運命を決めた一言ですよね。

女王様相手にさらっとそういうことが聞けちゃう感じ、さすがイタリア人、ジローラモみたいですね!!笑




ちなみにこの『ブランディ』というお店、まだ健在!

創業は1780年、日本がは江戸時代の頃から現在まで続いているとのこと。さすがです!

店内にはマルゲリータ女王からの手紙も残っているそうですよ。



ナポリに行った際にはぜひ行ってみたいなあ。



女王からお墨付きをいただいたピッツァに「マルゲリータ」の名を冠して売り出し、

王家に由来するただ一つのピッツァ、「マルゲリータ」はナポリ・ピッツァの古典の一つとなります。



こうしてナポリのピッツアは次第に知られるようになっていったのでした。





ウンベルト1世妃 マルゲリータ・ディ・サヴォイア=ジェノヴァ



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